新人看護師だって辛い!┃【仕事ができない】と決めつける前に元看護師長からプリセプターに伝えたいこと

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みなさん!どーも!ゆーさんです!

気温が高い日が続いていますがみなさんは体調を崩したりしていませんか?

今回はこの時期によく話題になる新人看護師の【仕事ができない】と言われる件について、長年新人教育に携わってきた元看護師長の目線で、プリセプターとして日々奮闘している先輩看護師の皆さんにむけて、

僕の経験も交えているので教科書通りではないと思いますが、現場の生の実情を発信したいと思います。

新人時代は看護の仕事をできる状態なのか?

看護学校で受ける基礎教育は実践に即したものだと思いますか?看護師資格を取得後の職場教育ありきのカリキュラムだとは思いませんか?

皆さんはお分かりの通り、看護の仕事はエビデンスをもとに展開していくことが基本となりますが、医学とは違い看護学はエビデンス+ヒューマニティーの要素が多分に含まれると思います。

最初に核心に近いことを書きますが、そもそも新人看護師のなにをもって仕事ができないと決めつけてしまうのか?

仕事の覚えが悪いからなのか?同じミスを何度も繰り返すからなのか?先輩の言うことを聞かないからなのか? 

色々な要素が考えられますが、新人看護師が【仕事ができない】と周りのスタッフに言われるのには、一定の確率で新人看護師寄りの考えをしていないスタッフがいるということだと思っています。

新人看護師は《社会人としてのルールを覚えること》・《職場風土に慣れること》が最重要課題

【仕事ができない】と思ってしまうスタッフは、何を基準に仕事ができる・できないを決めているんでしょうか?

少なくともぼくは複雑で多岐にわたる看護業務を、新人看護師がすんなりと行えるなんて思っていません。個々の能力も関わってくることもありますが、看護師の仕事はそんなに簡単ではなく甘いものではないので、普通に仕事ができるようになるまでには3年はかかると思っています。

一人前となるのにはそのあとまだまだ時間がかかります。ちなみに職人の世界では10年で一人前といわれます。

そのような難しい現場に新人看護師たちは飛び込んできます。相当怖いはずです。人生の中で「こんなにもストレスのかかることはない!」と思えるくらいのストレスもかかると思います。

”看護学校での臨床実習が辛くて辛くて大変だったこと””卒業論文を書くのが大変だったこと”などは可愛く思えてしまうくらいの出来事となってしまいます。みなさんも経験しているのでわかっていると思いますが忘れがちですよね?

もちろん部署内での基本的な看護業務を覚えることは大切ですが、

《社会人としてのルールを覚えること》《職場風土に慣れること》が新人看護師にとっては一番大切だと言い切れます。

この二つの課題を一年目でスムーズにクリアできると、新人看護師はある程度辛いことがあっても乗り切れます。

プリセプターや先輩看護師の皆さんは、新人看護師には業務を覚えてもらうことが最優先ではなく、社会人としての根幹の部分を先輩社会人として教育してほしいと思います。

能力や成長の仕方にも個性がある

性格に個性があるのは周知のとおりですが、能力や成長の仕方にも個性があります。プリセプターの皆さんや先輩看護師の皆さんは、そのことはわかっていても日々の忙しい業務や慣れないプリセプター業務で忘れがちなことがあります。

褒められて成長する子逆境になればなるほどやる気が出る子常に声をかけられたい子、逆にすこし距離をとてもらいたい子承認欲求の強い子などいろいろな個性があります。

そんな個性的な新人看護師ですから、もちろん周囲と比べることができないんですが、なぜか比べがちとなります。ぼくもわかってはいても比べようとすることがありました。

所属している施設の教育担当者の人から、新人看護師の個性や性格を把握することに時間をかけるように言われてるかもしれないですが、個性や性格がわからなければ、その人にあった教育的関りができないのでとても重要な作業になります。

短い期間での成長を促すのではなく、新人看護師とじっくりと時間を充分にかけて向き合うことが大切で、時には年単位で考えることも必要になると感じています。

自分が思っているよりも世代間の価値観の違いは大きい

ひと昔ふた昔前とは学生時代の教育環境が違うので、アラサー、アラフォー、アラフィフ世代と同じような感覚で接すると、お互いが違和感を感じて関係性は悪くなる一方です。

それほどに世代間の価値観の違いは大きいです。

「私の若い時なんて・・・。」「自分から積極的に・・・。」など、自分の過去の話を伝えたり、自分がされてきた教育方法を、そのまま今の新人看護師に押し付けることは、相手をつぶしかねない行為となるかもしれないので注意してください。

そんなことはわかってるよ!と言われそうですが、わかっていても実践できているプリセプターや先輩看護師は半分くらいだと経験上感じています。

職場環境が良好なら新人看護師は自分で成長する

もちろん周囲のスタッフの協力やプリセプターなど、新人看護師の相談に乗れる人がいることは大切です。しかし教育することばかりに気を取られていると、看護師として一番大切な個々の人間性の成長にはつながりにくいので注意してください。

そして周囲のスタッフが常にあたたかい目で新人看護師に接することで、新人は安心して失敗することができ、誰にでも相談もできる素敵な職場が出来上がります。

安心して失敗できる職場というのは、周りのスタッフの人間性が優れていることはもちろん、その部署を束ねている師長や主任たちのスタッフへの関りや思いやりが、良い職場風土を作っていると言えます。

そうなれば新人看護師は自分から自分なりに順調にのびのびと成長していきます。教育ももちろん大切ですが、結果的にはすんなりと看護業務を行えていけると感じています。

これまで新人看護師の傾向や教育のあり方について書かせてもらいました。教育の教科書通りではないこともあったかと思いますが、自分の経験をもとに現場の実情を発信させてもらいました。

新人看護師もプリセプターや先輩看護師の皆さんも、日々の業務が忙しなかで奮闘されています。教育は一筋縄ではいかないことも充分にわかっているとは思いますが、

このブログが少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

なにか分からないことや不安なことがあればいつでもご連絡くださいね。

それではこのへんで!

ゆーさんでした!

看護師長だって辛い!┃元看護師長がスタッフナースとして転職して改めて感じた【看護師長の過酷な現状と尊さ】
看護師長だって辛いんです!そう思っている師長達はたくさんいます。自分の悩みも自由に言えない環境の中で孤軍奮闘している師長達がいます。役職が上がると孤独感が強くなります。そんな師長達に向けて元師長だった経験からアドバイスとエールを送りたいです。現役で頑張っている師長たち!仲間はたくさんいますよ!
これから看護師長となる方必見!【師長をしていて辛かったこと】を元看護師長がホンネで話します
 看護師長に昇格した方にむけて、師長時代の経験をもとに「辛かったこと」を紹介し共有したいと思います。
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