みなさん!どーも!ゆーさんです!
忙しい新年度も1カ月が過ぎようとしていますが、みなさん体調はくずしていませんか?新人看護師の皆さんはそろそろ新人研修が終わるころでしょうか?よく頑張りました!
ある程度経験を積んだ看護師の皆さんは、リーダー看護師やプリセプターなど新しい役割が増える時期ですよね?孤軍奮闘しているとこが想像できます。がんばっていますよー!
さてそんな先輩看護師の方々は「今後自分はどうなっていくんだろう?」、「自分の目指す道はどんなだろう?」、「このままここにいて良いのかな?」など今後の自分のキャリアに興味や不安が出てきている時期ではないでしょうか?
今回はそんな経験を積んできた先輩看護師の皆さんへ向けて、元看護師長のゆーさんが今後のキャリアアップについて紹介します。
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看護師が目指すキャリアアップの方向性
経験を積んだ看護師は自分の看護観を確立しています。そして業務を重ねていく中で自分はこれからどんな看護師を目指すのか、どの分野に進むのか考える時期が遅かれ早かれ来るはずです。
看護師のキャリアアップはにはいろいろな考え方があるので、なにが正解で間違いなのかは個人によって違いますよね?
そこで今回はぼくが今まで経験してきた中で感じたこと、スタッフが目指したいと話してきたことをまとめながら、いろいろなキャリアがあるので紹介します。
【スペシャリスト】か【ジェネラリスト】か?
まずは【スペシャリスト】を目指したいのか、【ジェネラリスト】を目指したいのかという選択です。スペシャリストを目指すのであれば以下の認定制度などがあります。ジェネラリストには認定制度はありませんが、看護師は大まかにこの二つのどちらかの方向性を選択することになると思います。どのようなものなのか紹介します。
スペシャリストとは
さまざまな特定の看護分野での専門性を深めたい方はスペシャリストが向いています。高度で専門的な知識や技術を持って臨床で活躍しています。
認定看護師
看護師として5年以上の実践経験を持ち、日本看護協会が定める600時間以上の認定看護師教育を修め、認定看護師認定審査に合格することで取得できる資格です。審査合格後は認定看護師と
日本看護協会 認定部 TEL:03-5778 -8546 http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cn
しての活動と自己研鑽の実績を積み、5年ごとに資格を更新しています。 2019年7月現在、
20,960人の認定看護師が全国で活動しています。
21の認定看護分野
皮膚・排泄ケア / 緩和ケア / がん化学療法看護集中ケア / 救急看護 / がん性疼痛看護 / 認知症看護 / 摂食・嚥下障害看護 / 脳卒中リハビリテーション看護 / 訪問看護 / 手術看護 / 新生児集中ケア / 小児救急看護 / 慢性心不全看護 / 慢性呼吸器疾患看護 / 透析看護 / がん放射線療法看護 / 不妊症看護
認定看護分野も21になっていました。僕が看護師になりたての頃は認定看護師制度はありませんでしたが、これだけの分野があればどの領域でも認定看護師への道が開かれています。600時間以上の教育を受けなければならないので所属している施設の協力が必要になりますね。
以下のURL↓は日本看護協会が公開している「認定看護師」です。参考にどうぞ。
現在は21の認定分野ですが2026年で教育は終了してしまいます。2020年度から認定分野を統合した19分野での教育が開始されています。時代の流れやニーズに合わせて教育分野も変わっていきますね。みなさんも自分の専門分野でのスペシャリストを目指すことを考えてみませんか?
僕は若いときに救急看護認定看護師を目指そうと思っていましたが、タイミングが合わずその道は断念してしまいました。あの時もう少し自分に勇気と覚悟があれば今頃は認定看護師になっていたかもしれません。
認定看護師ってどこか憧れがありませんか?看護師の上位資格ですし他の看護師とは一線を画すような感じがします。大学を卒業している必要もなく僕としては現状にマンネリ化してきた頃に、もう一度自分に気合いを入れるためにも、そしてモチベーションを保つためにも挑戦するに値する資格だと思っています。
専門看護師
看護師として5年以上の実践経験を持ち、看護系の大学院で修士課程を修了して必要な単位を
日本看護協会 認定部 TEL:03 – 5778 – 8546 http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cns
取得した後に、専門看護師認定審査に合格することで取得できる資格です。審査合格後は専
門看護師としての活動と自己研鑽の実績を重ね、5年ごとに資格を更新しています。2022年12
月現在、3,155人の専門看護師が全国で活動しています。
14 の専門看護分野
がん看護 / 慢性疾患看護 / 感染症看護 / 精神看護 / 老人看護 / 在宅看護 / 災害看護 / 家族支援 / 遺伝看護 / 急性・重症患者看護 / 母性看護 / 地域看護 / 小児看護 / 放射線看護
以下のURL↓は日本看護協会が公開している「専門看護師」です。参考にどうぞ。
最終学歴が大学院修士課程を修了となっているので、認定看護師よりもより専門性と教育レベルがあがっています。役割の中には研究や教育も含まれています。
専門看護師は人数も少なく認定看護師と違って出会う機会はあまりないかもしれないですね。ぼくは残りの看護人生の中で在宅看護の専門看護師を目指そうと考えています。
特定行為に係る看護師の研修制度
特定看護師といわれることもありますが正確には【特定行為に係る看護師の研修制度】といいます。何ができるかというと、いままで医師しかできなかった医療行為で、ある特定の行為について必要な単位数の研修を受ければ、医師の手順書の元その行為ができるという制度です。
以下のURL↓は日本看護協会が公開している「特定行為に係る看護師の研修制度」です。参考にどうぞ。
たとえば褥瘡のデブリドマンやドレーンの抜去、下剤の処方などなど・・。いままでなら医師待ちでタイムリーな処置が行えなかったものが、研修を受けた看護師が特定の行為をおこなえます。
臨床の場面でストレスなのが入院でも在宅でも医師の到着や指示を待つことだと思いませんか?患者の症状にあわせて必要な適切な処置ができる実践能力の高い看護師が増えると、症状が悪化せず患者にとっても医療者にとってもメリットが大きいですよね。
まだまだ比較的新しい制度ではあるけれど、研修を積んで臨床で活躍してくれる看護師が増えてくれることが、医療業界のさらなる発展になると思うのでがんばってください!
ジェネラリストとは
日本看護協会では【経験と継続教育によって習得した暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力が発揮できる者】と定義されています。
エビデンスに基づいたものがベースにあって、その他にも経験からくる【暗黙知】が重要なんです。ベテランでしか出せないこともあると思います。
ジェネラリストというと広く浅い知識や技術を想像する方もいるかと思いますが、ぼくはそうではないと思っています。スペシャリストのように専門性を持ちながらもどの領域にも対応できる能力を兼ね備えているのがジェネラリストと思っています。ぼくが目指すところはそこです。
【保健師】や【助産師】を目指す
ベースとして看護師の資格を持っていることが条件です。それにプラスして専門の教育を受けることになります。
保健師
看護師は寮養上の世話や診療の補助などの、主に今現在の病気に対するサポートを行うのが主体ですが、保健師はその地域の人々の保健指導や健康管理、乳幼児の検診をおもに行う【公衆衛生】のプロフェッショナルです。勤務する場所によって呼ばれ方が違います。
行政保健師
都道府県や市区町村の保健所、保健センターで働く公務員で、地域に住んでいる方々の健康サポートが主な業務となります。一般的に認知されている保健師は行政で勤務している保健師と思います。公務員なので公務員試験を受けて合格しなければならないです。
産業保健師
各企業内で働く方々の健康状態の把握や職場環境の改善が主な業務で、職場内で働く方々のメンタルケア対策の役割が大きいです。病院や施設ではなく企業に就職することになります。
学校保健師
各学校の保健室で生徒・教職員の健康管理を行うのが主な業務となります。教諭には話せなくても保健の先生には話せることってありますよね?生徒には健康の教育や性教育も行う重要な役割です。大学によっては所定科目の単位を取得し、且つ保健師資格を取得すれば養護教諭二種免許状を取得できます。また保健師資格を持つ者が養護教諭養成施設で半年以上学ぶと、養護教諭一種免許状を取得することができます。
助産師
妊産婦の相談や母子の保健指導、出産の介助に係る資格です。主に産婦人科での勤務をしている方が多いですが、近年は自分で助産所を開業する助産師もたくさんいます。正常な分娩例を取り扱うことができます。
正常な分娩例では病院での出産とは違う、助産所ならではの心のこもったアットホームな看護を受けることができます。僕の病棟のスタッフに3人の子供全員を開業している助産師にとり上げてもらった人もいました。実際には自宅での出産で自然な形での出産も目指せます。
ちなみに日本で男性は助産師なることはできません。アメリカ・イギリス・オーストラリアでは男性助産師も活躍しています。
以下のURLは公益社団法人日本助産師会が公開しているホームページです。
看護師の上位資格と言っても良い資格を紹介しました
今回は認定看護師、専門看護師、保健師、助産師について紹介しました。どれも簡単になれるわけではなく、必要な教育を受け試験に合格する必要があります。また長期に仕事を休む必要があり、自分だけではなく職場の協力や理解も必要です。
困難なことが多いほど資格を取得した喜びは大きいですよね。資格を取得するまでの過程も自分の財産になるし、取得後はより充実し専門性を生かした業務を行うようになると思います。
そして他の看護師のあこがれの対象にもなるので誇りをもって業務ができます。
第2回目からは教育関係や学会認定資格、民間資格について紹介します。
このブログを読んでさらなる高みに挑戦しようと考えてくれる看護師が増えると嬉しいです。
自分も専門看護師取得に向けて着々と準備をしているゆーさんでしたー!
bye!
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